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どうしてタスマニア?
どうしてタスマニアなんてところに行くの?出発前みんなに聞かれた。
私のような田舎暮らしの人間にとって、冬はあんがいひまで家を空けやすい。その時期に旅行するには、気候が反対の南半球こそ最適といえる。特にニュージーランドやオーストラリアは時差が少なく、車も日本と同じ右ハンドル、左側通行ときている。 だから、兄夫婦から一緒に旅行しようと声がかかったとき、当然行先はオセアニア、それもまだ行ったことのないタスマニアに決めたのはごく自然ななりゆきだった。
それから2ヶ月、参考書や地図を取り寄せ、インターネットで情報を集める。スケジュールを決め宿を調べて予約し、レンタカーの契約に国際免許の手続きにと、忙しかった。
ひまで物好きで根気があって、しかも適当に向こう見ずでなければこんなことは出来ないよ、と自分でもあきれつつ、とにかく12月9日の出発までこぎつけた。
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12月9日
中部空港発
(韓国航空)
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インチョン空港
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シドニー
(ヴァージンブルー)
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ロンセストンの3日間
シドニーから国内便に乗り換えてタスマニアのロンセストンに降りた。小さな空港でスーツケースは一か所にどさっと置かれていた。噂どおり犬が連れてこられて、荷物の上をあちこちしている。これは麻薬犬ではなくて食物など生ものの臭いを嗅ぎまわっているらしい。オーストラリアは検疫がうるさいところだが、タスマニアでは更に厳しいチェックがある。
車を借りて第一日目の宿泊地へ向かう。以後運転はすべてH兄が担当し私がナビという役割になった。後部座席の夫は、いつもなら道順にあれこれうるさい注文をつけるのだが、なぜか南半球では体内磁石が働かないらしく、静かである。
最初の3日間は少し郊外にあるモーテル。安いが敷地は広いし設備もまあまあ。鍋は小さなソースパンしか無くて、現地のスーパーで手に入れたウルチ米を、この小さなお鍋で炊いたがなかなかイケルではないか!! 何にでもうんちくのある兄が料理の腕をふるった。
Alanvale Apartments & Motor Inn Launceston
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12月
10日〜12日
ロンセストン着
市内観光

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カタラクト渓谷
ラベンダー畑
ロウヘッド

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カタラクト渓谷は市内にある、というよりもこの大きな渓谷の横に小さなロンセストン市がくっついているという方が納得できる。木曽にある「寝ざめの床」を大きくしたような渓谷がずっと続く。
そのあとはナボーラのラベンダー畑へ。1時間と書いてある予定が2時間以上悪路を走ってやっとついたが、残念ながらちょっと時期が早かったようだった。帰路ワインルートを走り、一軒のワイナリーに立ち寄った。ワイナリーに立ち寄るたびに1本ずつ買ったんじゃ財布が持たない。今後ワイナリーに行くならもっと客の多い有名なところを選ぼう。人にまぎれてならテイスティングもしやすいというもの。
あとはひたすら北海岸のロウヘッドの岬へ。ここの海域の水の青さは息をのむほど。ビジターセンターには雨水そのままを飲ませるコーナーがあった。空気のきれいなタスマニアは雨水も飲めるという証明である。これもついでにテイスティング。タスマニアでは青空駐車でも車が汚れることはない、というのもうなずける。
↑は灯台近くにあったペンギンツァーの看板。フェアリーペンギンが夜ねぐらへ戻るところを観察する。8時すぎまで明るいこの季節はペンギンツァーが始まるのも9時過ぎになる。
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ウルマース邸

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ロングフォードにある有名なウルマース邸(1817年)。 当時の豪農の暮らしを伺わせる豪華なインテリア。わざわざ本国イギリスで作らせたという家具類はまさに植民地時代の象徴。ここはアーチャー家6世代にわたって住みつがれてきたという貴重な歴史があるが6代目には子供がなくて、今は歴史遺産となっている。
近年敷地内に作られたという広大な国立バラ園にも目を見張ったが、併設のキッチンガーデンには特に興味をひかれた。菜園もレイアウトと手入れ次第で観賞価値のある庭になる。アーティチョークの花も珍しい。
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デボンポートへ
途中、モールクリーク鍾乳洞観光。このあたりには洞窟が200位あるそうだが、ここではツチボタルも見られた。道を訪ねた家の玄関にハリモグラが!と思ったら靴の泥落としだった。が、そのあと道路際でなんと本物のハリモグラ発見。
ワイルドライフパークではタスマニアデビルの給餌の時間にあわせて入った。子犬程の大きさだが、鋭い歯と唸り声は猛獣の迫力。餌は尻尾の長い新鮮なポッサム。野生動物が日常的に交通事故にあっているタスマニアだから、彼らの餌には不自由しない。
壁絵の町シェフィールドにもよる。ここでは壁に絵のない建物の方が少ないくらい。不思議な風景だが、それぞれ意味があるらしく、まるで紙芝居の世界に入り込んだよう。アンティークの店で1ドルという値段にひかれて猫の置物を買ってしまった。
前日ロンセストンの案内所で予約してあった「ロザリーコテージ」はデボンポートの住宅地の中にあった。誰もおらず何の案内も書いてなかったので一瞬途方にくれたがH兄の持っている携帯電話のおかげで管理人がすぐ車でやってきた。彼はドア前のマットの下から鍵を取り出して玄関を開けた。外観は何の変哲もない住宅だが、中はアンティークな家具や調度があふれんばかりのクラシックな雰囲気で一同びっくり。 朝食用の食品が冷蔵庫にたっぷり入っていた。
生れてはじめて天蓋付きのベッドで休んだ翌朝は、スイカズラやバラの咲き乱れる中庭のテーブルで食べた。まるでイギリスにいる気分。風が運んでくるユーカリの香りをのぞいては。ゲストブックには4人それぞれ書き込みを残した。堂々と日本語で。
チェックアウトは鍵を室内に残してオートロックするだけで全くのノーチェック。のんびり、大まか、これがタスマニア風?。
デボンポートは本土からのフェリーの発着地なので活気ある港町を予想していたが、案外こじんまりした落ち着いた街だった。
Rosalie Cottage
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12月13日
ロンセストン
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モールクリーク鍾乳洞
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ワイルドライフパーク
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シェフィールド
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デボンポート泊
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クレイドルマウンテンロッジ
この旅行中いちばん贅沢な宿。広大な国立公園の入口に位置していて、森の中にキャビンが点在している。入口に薪を積み上げた普通の山小屋だが、室内は意外に広く、大きなベッドの置かれたリビングと、ゆったりしたバスルームがあり。窓外には苔むした原生林がどこまでも続いている。
夜小屋に戻るとおつまみの皿が毎日日替わりで冷蔵庫にはいっていて、薪ストーブの前のソファでワイン片手に静かな夜を過ごすという設定である。
ここは冷温帯多雨林地帯で、雨の日を覚悟していたが暗に相違して毎日上天気である。いろいろな散歩道を、案内板にしたがってウォーキング。どのこースも木道が整備されており、金属のネットが滑り止めに張ってあり、快適で安心して出歩ける。
タブ湖一周コースは初心者向けの2時間コースだが、私たちはたっぷり4時間かけて休み休み歩いた。木性シダが茂る道を抜けると、ロックガーデンのようなお花畑が広がっていたり、深い木立の中のアップダウンかと思えば、一面氷河跡のガレ場に出る。以前、ニュージーランドで見たが、ここにも不思議な花崗岩の丸い石群があった。道すがら、青い水をたたえたタブ湖と異形のクレイドルマウンテンが姿を変えて見え隠れする、すばらしい散歩道。
狭い道をすれ違う時のあいさつもお国柄それぞれだが、一人の外人がすれ違いざま「ちわッ」と言った。「エ〜ッ」と驚いたがが、考えてみれば短くて親しみやすくて、世界いち便利なあいさつだね。タスマニアの他の地域ではあまり日本人に出会ううことが無かったが、このホテルでは数組のグループが泊まっていた。主に登山が目的の元気そうな中高年が多かった。
夜、動物を見つけるスポットライトツァーに参加。夏とはいえ高地の森の夜は寒い。どっさり着込んで出かけたが、移動する車の中から観察するラクチンコースだった。運転手のお兄さんがハンドル片手に動物の居そうな暗闇をスポットライトで照らして説明する。ワラビー、ポッサム、ウォンバット、タスマニアデビルなど、次々に現れては消える。途中真っ暗な道から見上げたみごとな星空も忘れられない思い出。南十字星はほとんど地平線近くに傾いていた。
ワラビーやウォンバットはキャビンの周りにもねぐらがある。ウォンバットは昼間でも人目かまわずノソノソ歩き回っているし、ワラビーの仔が親ワラビーのお腹から出たり入ったり、のどかな風景である。
Cradle Mountain Lodge
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14日〜16日
デボンポート
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クレイドルマウンテン&
セントクレア国立公園
クレイドルマウンテン
ロッジ泊
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森林鉄道
クイーンズタウンに車をおいて、森林鉄道(west coast wildness railway)に乗り込む。この辺は鉱山が多く、鉱石を運んでいた蒸気機関車を今は観光用に使っている。駅ごとに水を補給したり、アプト式で坂道をギリギリ言わせながらゆっくりゆっくり上がってゆく。花が咲き乱れる人里からだんだん深い森へと、座っているだけで景色が変化していく楽しさ。
かわいい機関車に似つかわしい風貌の車掌さんの説明をBGMのように聞きながら、この至福の時間がいつまでも続いてほしいと思った。
終点のストローンは小さな港町で、ツァーデスクも早々と店じまいしてしまっていて、ゴードンリバークルーズやフライトツァーも午前中で終わっていた。海岸沿いの道を歩くと、大きな製材所やクラフトセンター、缶詰工場などがある。
小さな食糧店でささやかに食料を調達。有料のパソコンが置いてあったので、自分のホームページにアクセスしてみた。日本語は文字化けしていたが画像はちゃんと出てきた。15分2ドル。自分のパソコンを海外旅行に持ち歩けたら、こんな便利なことはないと思った。
今日の宿泊はパンフレットを見て昨日電話予約しておいたモーテル。多くのモーテルは2寝室、キッチン、バスつきで大体150ドル前後。料金先払いで、鍵を受け取ったらそれでおしまい。4人利用で自炊すれば、1泊の経費は日本にいるときの生活費と変わらないくらい。気楽にマイペースで旅行するにはありがたい施設である。
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12月17日
クレイドルマウンテン
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ク−イーンズタウン
(列車)

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ストローン
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